忘れ去られた扉

遥か昔の時代には時を自由に行き来できる扉があったという

多くの神々と下僕たちはそのルートを使うことで

役割を果たしていたという


しかし、今はその扉は忘れ去られた存在となっている

そう 壊れているという

開かずの扉となっているのだ

この扉を使うことを許された使者は全部で66魂であったという

それゆえに通称66(ロクロク)と呼ばれている


今となっては何もかも謎のまま残骸があるだけの

この時空の扉は神であってもなおせないようだ


時代を戻れなくなった彼らは各時代のあちこちで

奇妙な形で存在しているのだ

文献などの記録や噂などでわずかに足跡が確認できているという


あらゆる業とあらゆる情が生まれ続けているらしい

その一端を伝えた物語を

知って聴いて感じてみるのもよいだろう